逆算して未来を考える

こんにちは。

今日はSFCスピリッツ第5回のお話です。

ゲストスピーカーは千葉功太郎さんです。

まず千葉さんについてお話しします。

 

 

千葉功太郎さんとは?

千葉さんは起業家、投資家として活動されています。

 

千葉さんはSFC卒業後、一般企業に就職しました。その後オンラインゲームの開発、運営を行う「コロプラ」の起業に携わりました。

起業当時の従業員は2名でしたが「5年以内に1000億円の会社になる」ことを目標に定めた結果、見事8年後には従業員が1,150名を超え、目標を達成しました。

 

このように、期間『何年後』、規模『どうなりたい』を決め、未来を想定して自分に嘘をつけられない目標を作ることを心がけていたそうです。

 

また、先ほど申しましたように千葉さんは投資家としても活動されています。

投資家とは自分が持っているものを誰か、何かに投資するヒト(リターンを狙う)のこと、つまりこのブログを読んでいる皆さんも投資家であるということです。

例えば友人の相談に乗っている時、その時間というモノを友人に投資、あげていることになるからです。

 

千葉さんはベンチャーキャピタル「千葉道場ファンド」としてスタートアップに投資されています。

 

千葉道場ファンドとはスタートアップ100社以上が参加する日本最大の企業家コミュニティのことです。

MISSION『Catch the star』

VISION『まだ見ぬ幸せ未来を想像し、テクノロジーで世界の課題を解決する

山頂ではなく、あえて星というより高い場所を目標にすることによって10年後には山頂を超え、目標に近づいているのでは、と考え千葉さんはこう設定しました。

 

new normalな世界へ

現在新型コロナウイルスで新しい生活様式つまり、new normalが生まれています。

千葉さんはこのコロナ禍の世の中を通して、ウイルスと人間が共生する世界を想定しています。

オンライン授業、オンライン会議など人と会わずに生活する中で、不自由することなく生活するには何が必要なのか?

それは空であると千葉さんは考えます。

 

では空にとってのnew normalとは何か?

千葉さんはdrone fundを設立し「ドローン・エアモビリティ前提社会を作る」ことを目標にしました。

日本は課題先進国と呼ばれており、様々な解決しなければならない問題を抱えています。

これらの問題はドローンによって解決できるのではないでしょうか。

 

例えば長距離、中距離物流では2トンを持ち上げられるドローンを活用することにより、物流人材の不足を解決します。

また戸別配達にもドローンを活用することで人を使うことなく、玄関に荷物を配達することも可能です。

 

また、農業でもドローンを使用することで自動に整備することが可能となり、インフラ点検もいずれ人が必要なくなるかもしれません。

 

レジャー業界ではドローンとVR技術を組み合わせることで、どこからでも離れた人と一緒に旅行に行くことが可能です。

 

このようにこれからの空の世界には様々な可能性があります。

皆さんも是非どのようなビジネスモデルがあるか想像してみてください。

しかし、思い付いたとしても実現するためには技術、そしてどのような技術が必要なのか思いつく力が必要です。マルチにこれらを技術として想定できるように、把握できるようになるため、様々な技術を知ってください。

 

コロナ禍の世の中でもドローンのニーズは高まっています。

実際、感染者が多い国では多くのドローンが活用されているそうです。

  • ロックダウンを強化するために街を巡回する
  • 健康チェック
  • 無人物流サービス
  • 消毒液の散布

実際、コロナウイルスによってドローン規制が免除されドローンの実用化が一歩近づきました。

無人化、遠隔化に対するニーズが高まり、相対的にオフラインの価値が上がることでよりドローンエアモビリティの需要が高まったと考えられます。

 

コロナ禍という危機はチャンスとも捉えられます。

危機によって生まれた新しいニーズをチャンスとしてどのように活かせるのか、何が使えるのか是非考えて見てください。

 

 new normalの実現するには

千葉さんは今後、ジェネラルアビエーションとエアモビリティで空をみんなのものにしたいと考えています。

ジェネラルアビエーションとはANAJALなどの定期航空便のことです。

千葉さんはこの目標に向け、日本の技術によって作られたHONDA JETを購入しました。

 

実際にHONDA JETの使用により「時間」と「空間」の感覚が変化したそうです。

今まで空の移動といえば行きたいところへ行くための経由という手段でした。

しかし、自分の意思で空を使って移動し点と点の移動が可能となったことにより様々な場所に行くことができるようになったそうです。

 

 

このように体験したことのない、まだ見ぬ未来を自分自身の手で作ることが可能となった現在はとてもラッキーです。

しかし、ラッキーで終わらせるのではなく、実際に自分の手で未来を作り出すには何が必要か。

それは以下の4つの姿勢です。

 

  1. 高い視座から徹底的に未来をもそうし、その解像度を高めていくこと
  2. 妄想を現実にするために誰にも嘘のつけない客観的な目標を立てること
  3. 目標からのバックキャスト(逆算)で、タスクを明確にすること
  4. 全体を通じて時間の投資を強く意識すること

 

この4つを意識し、何が必要なのか徹底的に妄想、逆算し今日からスタートアップしてください。