自我作古-我より古を作す-

こんにちは、今日は第11回の授業のお話をしたいと思います。

 

第11回のゲストスピーカーは小林正忠さん、楽天の創業メンバーです。

 

 

今回は小林正忠さんのお話をしたいと思います。

 

 

学生時代について

小林さんは学生時代、大学の行事に関わる様々な運営メンバーを担当されていたそうです。例えば、7月に行われる七夕祭、第1期しか体験したことのない幻の体育祭、24時間キャンパスを考えるかい、キャンパスライフ満足度調査などSFCにどっぷりハマった学生生活を送ったそうです。

 

小林さんはこの学生生活を通してパイオニア精神、仲間を手に入れたとお話しされていました。

たしかに第1期という誰も体験したことのないSFCキャンパスライフを1から作り上げたと考えるととてもすごいと思います。

 

我より古を作す

そして卒業後、1997年に6人の仲間と共に楽天を操業しました。

楽天を作り上げるに当たって小林さんが大切にしていたキーワードがあるそうです。

それは『自我作古(じがさっこ)』。

これは慶應義塾大学の創設者である福沢諭吉先生が学問において中心としていた考えです。

我より古を作す、つまり「自分が歴史を作り出す」という意味です。

 

この言葉の通り小林さんは楽天を1から作り上げていきました。

その中で様々な苦労がありました。

例えば、インターネットです。当時はまだインターネットが当たり前ではない世界で、ネットビジネスなんて成功しない、と考えられていたそうです。

また楽天証券のサービスを開始する時には金融業は生半可にできるものではないと否定されました。

楽天イーグルも伝統のない会社が始めるなんて、、と否定されたそうです。

 

しかし、結果として大成功でした。実際、先ほどあげた例はみなさんも聞き馴染みがあると思います。

 

これらの挑戦により小林さんは「不可能はない」と感じたそうです。

  1. 「できるかできないか」ではなく「やるかやらないか」
  2. 挑戦しなければ何も始まらない
  3. 批判の大半は挑戦したことのない人の声

 

何か新しいことを始まる時、また新しいことに限らず行動を起こす時、やはり“失敗したらどうしよう”、“自分ができるのか”などいろんなことを考えてしまうと思います。

 

前例がない、誰もやったことないから辞めるのではなく、だからこそ自分がやる、新しい道を作る、歴史を作る。

これこそが自我作古、小林さんは挑戦を通してそう感じたそうです。

 

では、これから小林さんがどのようなことに取り組んで行くかのお話をしたいと思います。

 これからの使命

それはwell-beingです。well-beingとはいろんなことがよくなるということ、耳にしたことがある人もいるかもしれません。

個人として自分らしくいきているのか、組織としていい状態なのか、社会としていい状態なのか、これらを考え行動することが小林さんは使命だと感じているそうです。

 

自分なりのwell-beingを信じ、「二兎追うものは一兎も得ず」ではなく「三兎、四兎現れる」と信じ突き詰めて行くとおっしゃっていました。

 

面白いと思ったらやってみる。

自分のやりたい、行きたい道に進む。

できないじゃなくて、できる方法を考える。

 

これを意識することで選択肢は大きく広がると感じました。

 

 

インターネットや周りの友人などから情報を受け取る「アンテナ感度」、いいなと思ったらやる「行動力」。

これら2つをしっかり持っている人こそが挑戦できると小林さんはおっしゃっていました。

 

小林さんはこの2つの力をもとに挑戦したことで、パイオニア精神、一緒に挑戦できる仲間、そして成功に向けて自分を信じる力を手に入れることができたのではないか、と感じました。