教育の価値
こんにちは、今日は第2回の授業のお話をします。
第二回のゲストスピーカーは今村久美さんです。
ではまず今村さんについてお話しします。
今村さんとは?
今村さんはNPO法人カタリバの代表理事をやられている方です。
ではまず、なぜカタリバを始められたのか、今村さんの学生時代のお話からしていきます。
今村さんは地方で生まれ、大学に行くより地元で就職することが当たり前という環境で育ちました。
周りも同様の価値観の人ばかりでしたが、今村さんはこの価値観に疑問を感じ、大学に行って街から出ようと考えていました。
そして様々な苦労の元、今村さんは見事SFCに合格し大学生となりました。
大学生になってからは、これまでに会ったことのない様な人、新しい価値観などに出会い、とても輝かしい世界だったそうです。
そして、この環境を生かし今村さん自身もこれからどのようなことをしたいか、将来に向けて考えていったそうです。
大学は楽しいものという考えがしっかり定着した今村さんは、地元に戻ると、地元の友達と当時の自分の考え方が大きく違うことに気づきました。
この違いはとても衝撃的で、ある意味「現実に戻った」と感じたそうです。
大学に戻ってからというものの、大学での友人は特権階級の人たちだ、現実離れしていると考えるようになりました。
これからの日本をより良くしたいとディスカッションしていた友人たちは、実際には世の中のことは知らないし、その気持ちも他の人には伝わってない、また自分たちがどれだけ特権階級に属しているかに気づくことなく、日本のリーダーになっていくことに違和感、怒りを覚えたそうです。
そして今村さんはいつしか、教育がどれだけ価値のあることか理解している自分だからこそ教育の分断を無くしたいと考えるようになりました。
そしてNPO法人カタリバが創立されました。
カタリバって?
カタリバではどんな環境にいる子でも未来を作れる世の中にすることを目標にしています。
このブログを読んでいる皆さんもこれまで様々な形での教育を受けてきたと思います。その教育は人によって異なり、だからこそ自分自身の受けている教育に違和感、または感謝する気持ちを持つことは難しいです。
しかし、だからこそカタリバが提供する、学校以外の先生以外から受ける教育が大切であると今村さんは考えています。
みなさんが抱えている学校の悩み、例えば友人関係、勉強問題、または家庭環境に関する悩みなど以外にも、世の中には楽しいことがたくさんあるということを今村さんはみなさんに伝えたいのです。
学校が担っている学習する場所という役割、そして家庭から離れて保護者以外の第三者の大人と関わることが出来るという大切な役割を今村さんは自分自身で作り出したいと感じ、カタリバを作ったそうです。
全授業を通して
私がこの全12回の授業を通してこの第2回の授業を最後にしたのにはみなさんにこれまでの自分を振り返って欲しかったからです。
これまでのブログではみなさんがどのようなことをしていきたいか、またどのような心構えが必要かを様々な経験を持った先生から聞くことができました。
今回のお話では、自分自身がこれまでどれだけ恵まれていたか、無意識のうちにとても価値のあることを学ぶことが出来ていたと気づきました。
私は現在大学4年生ですが、社会人になるに当たって自分は何になりたいんだろう、何が自分にとって大切なのだろうと考えるきっかけになりました。
このブログには、本講義のタイトルである「SFCスピリッツ」がたくさん詰まっています。
これを読んでいる皆さんは様々な環境の方がいらっしゃると思います。
みなさんがこれまでどのようなことを学んできたのか、どのような機会を設けてもらっていたのかを振り返る、そしてこれからの自分について考えるきっかけとなるブログになれたら幸いです。
以上をもってこのブログは終了させていただきます。ありがとうございました。