社会とつながること

こんにちは。

今日は第四回SFCスピリッツについてのお話をしたいと思います。

 

 

第四回のゲストスピーカーは閑歳孝子さんです。

まず閑歳さんについてお話します。

 

閑歳孝子さんとは?

閑歳孝子さんとは株式会社Zaimの代表取締役を勤めていらっしゃる方です。

Zaimとは銀行やカード情報を登録することによって自動で家計簿を作成するサービスのことです。

お金の支出に関する記録を1つにまとめ、生活をサポートするサービスを提供していらっしゃいます。

 

なぜお金をテーマにしたの?

ではなぜお金をテーマにした事業を始めたのか、閑歳さんにとってお金とはどういうテーマなのかお話します。

お金とは、人生の選択肢を大きく広げるものです。

私は中高生時代、アルバイト禁止の学校に通っていたためお金とは稼ぐものというよりは使うものというイメージでした。また、お小遣いと言っても少ししか貰えなかったので、本当に欲しいものだけを買うという生活を過ごしていました。

しかし、大学に入りお金を稼ぐようになって自分自身の行動の選択肢は大きく広がったと感じます。買い物1つに関しても、対価である労働に変換して物事を見たり、反対にご褒美として中高生では買うことができなかったものを大学生になって買えるようになりました。

 

閑歳さんは「お金」というテーマを扱うことで、ユーザーの選択肢を広げるサービスを提供したいと考えたそうです。お金を通してユーザーが自身の可能性を発見し、行動に移す。その主体的な選択を提供するサービスを閑歳さんは作り出したいと考えました。

 

 

では、お金とは皆さんにとってどのような存在ですか?
中高生の皆さんは、お金の影響力が大きい世界と小さい世界、どちらが好ましいと考えますか?

 

  • 多様な価値観がある中で、お金という客観的指標があったほうがいいと感じる方
  • お金はトラブルを巻き起こす。お金より人との繋がりの方が大切

 

どちらの考えが正しいということはないと私は考えます。

しかしこれから大人へ近づいていく皆さんにとって、お金とはどういう存在なのか、どのようにしてお金を稼ぐのかなど知りたいことがたくさんあると思います。

 

お金とは物々交換を発展したものであると考えられがちです。

しかし、お金はそれ以上の役割があると思います。

 

それは他人を信用するための客観的な尺度であるということです。

もし皆さんがお店の店員だった場合、お客さんが初めて会った人だとしてもお金を支払ってくれればサービスを提供しますよね?

つまり、お金とは持っているその人自身の信用を表すものであると考えられます。

 

 

では次に、お金とはどのようにして稼げば良いかについてお話します。

 

閑歳さんの場合、お金というテーマを通してユーザーに自分自身の可能性を発見してもらいたい、主体的な選択をしてもらいたいという思いを持って仕事をされています。

 

このブログの読者の皆さんが今、そのような夢中になれるテーマを持っている場合そのテーマを大切にするべきだと感じます。

 

でも、そのようなテーマを現段階で持っている方って少ないと思います。

見つけていないからってがっかりしないでください。

 

私は現在大学4年生であり、来年には社会人1年目として働いています。残念ながら私は閑歳さんのように夢中になれる対象、お金を稼ぐことができる対象はありません。

でも、私はまずはお金を稼ぐという目的を持って働いてみようと思います。

最終的にそれが別の目的、テーマにつながるのではないか、と考えているからです。

 

 『ノブレスオブリージュ』

ノブレスオブリージュとは閑歳さんが大切にしていらっしゃるフランスの言葉です。

 

日本語で『財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴う』という意味です。

 

 

皆さんは今、中学生、高校生です。

中学生である、高校生であるという責任を忘れてはいけません。

しかしその一方、今のその環境というのは自分自身の努力の結果であることを忘れないでください。

またそこで得た能力、得たお金を社会や身近な人に還元しましょう。

その還元する行為は自分自身の幸福度に繋がります。

 

働くということ、またそれに限らず「社会とつながること」は自身とは異なる環境、価値観への理解に繋がります。

今現在の自分に責任を持ち、社会とつながることはこれからの多様な世の中にとって必要な姿なのではないでしょうか。